データ統合・管理のソリューションを開発、提供する米国Denodo Technologies Inc.の日本法人・Denodo Technologies株式会社は本日、Denodo Platform 9.0のリリースを発表します。 この最新バージョンのDenodo Platformは、自然言語でのクエリをAIでサポートすることで、SQLの知識がなくともインテリジェントなデータ配信を可能にします。また、企業全体からのリアルタイムの管理されたデータを大規模言語モデル (LLM) に提供し、生成 AI アプリケーションからの信頼できる洞察に満ちた結果を得る検索拡張生成 (RAG) を強化する機能やデータ管理をさらに強化するための一連の強力な新機能も備えています。Denodo Platform 9.0は、こうしたインテリジェンスをデータ配信にもたらすことで、論理データ管理をAIと高度な分析の次の段階に進め、期待が現実のものとなりつつあります。
「Denodo 9.0はゲームチェンジャーであると考えています。セルフサービスのデータ準備と生成AIの統合により、あらゆる背景を持つユーザーがデータセットを簡単にカスタマイズして利用できるようになります」と、City Furnitureのデータ&アナリティクス担当副社長であるRyan Fattini氏は述べています。「Iceberg と Delta の統合により、分析が強化され、高度なセキュリティ ガバナンスと検査ツールにより、監視とコンプライアンスが向上します。」
Denodo Platform 9.0 の新機能により、ユーザーがデータを操作する際にシステムが学習し、各ユーザーのその時々のニーズに基づいて、使用するのに最適なデータを自動的に推奨します。これにより、どのデータを使用するか、またはどこにあるかを考える必要がなくなるため、幅広いユーザーの生産性が大幅に向上します。ユーザーは自然言語を使用してクエリを入力し、瞬時に結果が得られるだけでなく、クエリがどのように構築されたかの詳細な内訳も受け取ることができます。内部的には、システムが最速の方法を認識して自動的に展開することで、複数のチャネルにわたるデータ配信を最適化し、時間を節約することでコストを削減します。これにより、プラットフォームに設計上組み込まれているより高度なセキュリティ対策によりコンプライアンスもさらに強化されます。
「TDWIでは、企業が多様なデータを統合するために、物理的データアーキテクチャと論理的データアーキテクチャの両方を活用するだろうと考えています」と、TDWIのバイスプレジデント兼アドバンストアナリティクス担当シニアリサーチディレクターであるFern Halperは述べています。「Denodo Platform 9.0は、両方のアプローチに対応できるデータファブリックを強力にサポートし、より多様なユーザーペルソナをサポートするデータファブリックの柔軟性を向上させるためにAI機能を強化することを約束しています。」
Denodo Platform 9.0 の主な機能は次のとおりです。:
- 自然言語クエリのサポート: ビジネスユーザーは、ChatGPT、AWS Bedrock、その他の生成AIプラットフォームとのシームレスな統合により、自然言語を使用してデータをクエリできるため、手動でクエリを作成する必要がなくなります。Denodo Platform 9.0 では、日常的な言葉で質問するだけで、データを簡単に操作できます。
- 新しいデータ準備ウィザード: あらゆる技術的背景を持つユーザーが、個々のニーズに合わせてデータセットをシームレスにカスタマイズできます。ビジネスユーザーは、データチームのサポートなしで、さまざまなユースケースにわたってデータ製品を迅速に変更できるため、データチームはより戦略的なタスクに専念できます。
- インテリジェントなクエリの推奨: Denodo Platform 9.0 のクエリウィザードは、AI を活用してユーザーアクティビティに応答し、自動的に調整された変換とデータセットフィルターによってデータクエリプロセスを合理化します。
- AI対応データのサポート: Denodo Platform 9.0は、検索拡張生成(RAG)を通じて、企業がリアルタイムで企業固有のデータを生成AIプロジェクトに簡単に組み込めるようにします。
- 開発者エクスペリエンス機能の向上: Denodo Platform 9.0 では、効率的なコラボレーションのために強化された DevOps サポート、タスク管理の効率化のための統合 スケジューラージョブ、迅速なオンボーディングのための新しいウェルカムポータル、そしてアクセスと操作を容易にするための再設計されたデータソースパネルが導入されています。
- MPP ベースのデータレイクエンジンの強化: Denodo Platform 9.0 のMPP（超並列処理） ベースのデータレイクエンジンは、構成の簡素化、Delta テーブルや Iceberg テーブルとの統合の容易化、分析機能の強化により、データレイクのアクセス性と実用性を高め、組織がデータレイクから引き出せる価値を高めます。
- 高度なフェデレーテッドガバナンス : Denodo Platform 9.0は、さまざまなチームによるデータ製品の分散型作成と再利用を管理するための、よりきめ細かな制御を提供します。
- 検査の強化 : Denodo Platform 9.0 では、データアクセスポリシーを検査および監査するためのツールが強化されており、データ中心の規制の監視とコンプライアンスの向上を支援します。
“「Denodo Platform 9.0について『興奮している』と言っても過言ではありません」と、Denodoのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼最高技術責任者であるAlberto Panは述べています。「数年にわたる開発を経てリリースされたこのバージョンは、データ管理に前例のないレベルのインテリジェンスをもたらし、ビジネスユーザーと技術者の両方に新たな機会をもたらします。RAGのサポートを含む新しいAIとデータ準備機能は、高度で信頼性の高いデータ分析をより広範なユーザーグループに提供し、MPPとDevOps機能の向上により、データアクセスが高速化され、より幅広いユースケースにおいて、より迅速かつシームレスなデータ分析エクスペリエンスを実現します。」